- ウェブサイト開設の趣旨
- 創宇社建築会について記録していくサイトです。1923(大正12)年秋、関東大震災の余燼くすぶる東京で、創宇社は結成されました。結成当初のメンバーは岡村蚊象(山口蚊象)、小川光三、梅田穣、専徒栄記、広木亀吉の5人でした。彼らはみな逓信省(郵便、通信、交通を担当する行政機関)の営繕部門(建築関係部門)に、製図や工事現場の監督を業務として勤務する若者たちでした。彼らは展覧会を開催し、また雑誌に自らの意見を掲載するなどして、自らが理想とする建築作品を発表し続けました。そうした彼らの運動は、同時代の文化創造の営みとして注目に値するものです。このウェブサイトでは創宇社の運動を広くみなさまに紹介するとともに、進行中の研究成果を蓄積していこうとするものです。
- 新着情報
- [20100528]リンク切れなどの小さな修正を加えました。
- [20091124]この間細かい更新など行ってきましたが、本日著書のリンクなど追加しました。
- [20080311]現在、創宇社建築会メンバーに関する郵送調査を実施しています。ご回答をぜひよろしくお願い申上げます。お問い合わせなどはこちらまでお寄せください。
- [20080311]暫定的にウェブサイトの公開をはじめました。今後充実させていく予定です。
創宇社建築会の軌跡
創宇社の同人たちについて
- 山口文象(岡村蚊象)
- 梅田穣
- 小川光三
- 広木亀吉
- 専徒栄記
- 山口栄一
- 竹村新太郎
- 渡苅雄
- 野口巌
- 古川末雄
- 海老原一郎
- 河裾逸美
- 広瀬初夫
- 今泉善一
- 平松義彦
- 道明栄次
創宇社の活動年表
- 1923年秋 創宇社建築会結成
- 1923年11月 24日から28日 創宇社建築制作展覧会開催 銀座 十字屋楽器店楼上
- 1924年4月 13日から28日 国民美術協会主催帝都復興創案展覧会への参加(第2回展)
- 1925年7月 17日から21日 創宇社第三回建築制作展覧会 銀座 資生堂美術部
- 1926年1月 野口、渡苅が分離派建築会第五回展公募に応募、野口が入選する(このとき後の同人平松義彦も入選している)
- 1926年5月 単位三科の結成に参加する
- 1926年10月 22日から26日 創宇社第四回建築制作展覧会 日本橋 白木屋呉服店
- 1927年6月 3から12日 三科新興形成芸術展覧会 日本橋 千代田ビル 京橋 宮沢家具店 数寄屋橋 朝日講堂
- 1927年12月 7日から11日 無選共同建築展を無鑑査形式で開催 数寄屋橋 朝日新聞社
- 1929年2月 4日から10日 創宇社第六回建築制作展覧会 数寄屋橋 朝日新聞社
- 1929年10月 4日 新建築思潮講演会 丸の内 保険協会講堂
- 1929年12月 10から16日 第七回創宇社建築制作展覧会 数寄屋橋 朝日新聞社
- 1930年6月 23日 新興建築家連盟第一回準備会 学士会館
- 1930年7月 18日 新興建築家連盟第三回準備会並びに設立総会 神田基督教青年会館
- 1930年10月 1から7日 創宇社第八回建築制作展覧会 数寄屋橋 朝日新聞社
- 1930年10月 3日 第二回新建築思潮講演会 丸の内 保険協会講堂
- 1930年10月 20日 新興建築家連盟第一回大会 神田 カフェーブラヂル
- 1930年10月 ソ連ウクライナ共和国ハリコフ市ウクライナ劇場コンペティションへの出品
- 1930年11月 新興建築家連盟臨時総会、解散決議
- 1930年11月 岡村(山口に復姓)渡欧する
- 1932年1月 5日 青年建築家連盟の結成
- 1932年5月 建築科学研究会に名称変更
- 1932年12月 山口帰国
- 1933年10月 青年建築家クラブへ改組
- 1935年10月 『火曜会ニユース』の発行
以上、鈴木実「山口文象年表」RIA建築綜合研究所 近藤正一『建築家 山口文象 人と作品』相模書房、1982年を中心に、独自の調査による内容を加え作成。
作品リスト
構築中
創宇社の研究について
創宇社を扱った書籍
通史
- 西山夘三 『建築史ノート』相模書房、1948年
- 稲垣栄三 『日本の近代建築 ――その成立過程――』丸善、1959年
- 長谷川尭 『神殿か獄舎か』相模書房、1972年
- 村松貞次郎 『日本近代建築の歴史』日本放送出版協会、1977年
- 本多昭一 『近代日本建築運動史』ドメス出版、2003年
その他
山口文象論
- RIA 『建築家 山口文象 人と作品』相模書房、1982年
- 伊達美徳 『新編 建築家 山口文象 人と作品』アール・アイ・エー、2003年
- 渡辺豊和 『文象先生のころ 毛綱モンちゃんのころ』アセテート、2006年
その他
このウェブサイトの作成者の書いたもの
上記の著書とならべるにはつたないものですが、創宇社に関係するものをご紹介します。
- 佐藤美弥 「近代日本における建築技術者の文化運動――創宇社建築会の運動と思想を中心に」『近現代史研究会会報』61号、近現代史研究会事務局、2007年10月
- 佐藤美弥 「斎藤佳三と建築――斎藤佳三「住宅改良と服装問題」によせて」『会報』21号、由利本荘市矢島町郷土史研究会、2007年3月
- 佐藤美弥 「建築論における生命主義――第一次世界大戦から関東大震災前後にかけて」『一橋研究』第33巻第1号、一橋研究編集委員会、2008年4月
- 佐藤美弥 「<紹介と動向>都市工学分野からの東京史研究の成果――『銀座四百年』、『帝都復興と生活空間』を読んで」『人民の歴史学』第176号、東京歴史科学研究会、2008年6月
- 佐藤美弥 「メディアのなかの「復興」――関東大震災後の社会意識と展覧会」『人民の歴史学』第178号、『人民の歴史学』第176号、東京歴史科学研究会、2009年1月
- 佐藤美弥 「1910年代末の意匠論における個人性と民族性 ―斎藤佳三の住宅改良論を中心に」『次世代人文社会研究』第5号、韓日次世代学術FORUM、2009年3月
2006年1月に近現代史研究会第71回研究会で報告させていただいたさいの要旨です。修士論文の研究の一部を報告しました。
本文はこちら(pdf)
創宇社の活動より少し前、1910年代から活躍した、デザイナー斎藤佳三と建築の関係について新発見の記事を材料に論じたものです(斎藤佳三は矢島町の出身で、その関係でこちらに掲載されました)。
本文はこちら(pdf)
このウェブサイトの作成者の書いたもので創宇社関係以外のもの
- 佐藤美弥 「第8章 ある「シベリア抑留」のライフストーリー――自分史のなかの戦争の記憶」三谷孝編『戦争と民衆 戦争体験を問い直す』旬報社、2008年4月
- 佐藤美弥 「第13章 都市計画反対運動と住民・政党・政治家――槇町線問題の再検討を中心に」安在邦夫 真辺将之 荒船俊太郎編著『近代日本の政党と社会』日本経済評論社、2009年11月
情報提供をお願いします
どのようなささいなことでもけっこうです
創宇社など戦前・戦後の「建築運動」にかんする情報などをお持ちの方、どのようなささいな情報でもけっこうですのでぜひご連絡ください。
現在進行中
現在、創宇社のメンバーに関する郵送調査を実施しています。ぜひご協力をお願いいたします。
sousha.kenchikukai[at]gmail.comまでメールでご連絡ください。
このウェブサイトについて
トップの写真について
トップに掲載した写真は創宇社の第8回展(1930年)のさいに会場の前で撮影されたものです(故竹村新太郎氏蔵)。
作成者について
氏名 佐藤 美弥
所属 一橋大学大学院社会学研究科
専攻 歴史学 日本近現代史 都市の社会・文化研究 「建築運動」研究 など
連絡先
sousha.kenchikukai[at]gmail.comまでメールでご連絡ください。